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試聴曲
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いそべ男声「磯部 俶 男声合唱曲集」出版楽譜 内容紹介

 

 

磯部 俶 男声合唱曲集
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いそべとし男声合唱団

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isobechorus@hotmail.com

Tel&Fax 03-3521-6898

●磯部 俶 男声合唱組曲『かやの実』
   1 巣(試聴)  
   3 狐 の 祠(試聴)
   5 かやの実(試聴)

 

●磯部 俶 男声合唱組曲『こどもの四季』

    1 さくらの花さん(試聴)
    3 び  わ(試聴)
    7 月  夜(試聴)
10 空飛ぶ手紙(試聴)

 

●磯部 俶 男声合唱組曲『七つの子供の歌』
    2 いちじく(試聴)
 5 大ずもう(試聴)
 7 おさるのやきゅう(試聴)

 

●磯部 俶 男声合唱組曲『なんなん ななつの』
    2 なんなん ななつの(試聴)
    3 夏みかん(試聴)
    5 きつねの嫁入り(試聴)

 

●磯部 俶 男声合唱組曲『岬のうた』
 1 ひとり旅(試聴)
 
●磯部 俶 男声合唱組曲『北への回帰』
 4 白南風のうた(試聴)
 5 憤怒の竜(試聴)


●磯部 俶 男声合唱曲集『松の花』  

 2 星くず屋の唄(試聴)
 
●磯部 俶 男声合唱曲集『ふるさと』  
 1 ふるさと(試聴) 
 4 乳 母 車(試聴)
10 松 の 花(試聴)
 
●磯部 俶 男声合唱曲集『ヤマアラシ』  
 2 ヤマアラシ(試聴)
 
●磯部 俶 男声合唱曲集『歌の仲間』  
 1 歌の仲間(試聴)
 3 遙かな友に(試聴)
 4 遠いわらべうた(試聴)
 5 メンソーレ沖縄(試聴)

●磯部 俶 男声合唱曲集『鬼やんま』  
 6 鬼やんま(試聴)
 
●磯部 俶 男声合唱曲集『チャンバラ』  
 3 チャンバラ(試聴)
 5 いねかり(試聴)

いそべ男声 「磯部 俶 男声合唱曲集」 出版楽譜 内容紹介

磯部 俶 男声合唱組曲 『かやの実』  ピアノ伴奏
               ――島田忠夫 童謡詩集『柴木集』から―― 

   24ページ 定価800円  1997.11.30.   発行  2017.05 8刷  

1 巣(試聴)    詩 島田忠夫
2 鹿            〃
3 狐 の 祠(試聴)    〃
4 い ろ り        〃
5 かやの実(試聴)     〃

 昭和36年に東海メールの委嘱を受けて作曲した男声合唱組曲。童謡詩集『柴木集』から選んだ詩に作曲した「12の子供の歌」の中から「巣」「鹿」「狐の祠」「いろり」「かやの実」を男声合唱にしたもので、当時の組曲のタイトルは『柴木集』。その後、『柴木集からの四つの歌』『島田忠夫の詩による4つの男声合唱曲』などというタイトルで、「狐の祠」以外の4曲だけが歌われていたが、1997年に「狐の祠」を復活させて元の形に戻した。その際、作曲者自身により加筆・修正し、歌詞も原作どおりに訂正して、組曲『かやの実』―島田忠夫童謡詩『柴木集』から―と改めた。ピアノ伴奏付き。


磯部 俶 男声合唱組曲 『こどもの四季』  ピアノ伴奏
               ――新しいこどものうたによる男声合唱組曲―― 

   28ページ  定価900円  2003.07.27.  発行  2015.08 9刷  

 1 さくらの花さん(試聴)  詞 まど・みちお 

 2 一年生くん弟くん     詞 小林純一 
 3 び  わ(試聴)     詞 まど・みちお 
 4 海は呼んでる       詞 巽 聖歌 
 5 ぶらんこ ぶらんこ       詞 小春久一郎 
 6 秋のにおい        詞 中村和子  ※これだけ無伴奏
 7 月  夜(試聴)     詞 高田敏子 
 8 七 五 三           詞 小林純一 
 9 やきいものうた      詞 まど・みちお 
10 空飛ぶ手紙(試聴)    詞 鶴岡千代子 

    子どもの歌10曲を、春のさくらから冬のやきいもまで、季節順に並べた組曲。春の「さくらの花さん」は、桜の木に対する愛情に満ちている。4月は新学期、「一年生くん弟くん」からは、新入生を迎えたお兄ちゃんたちの気持ちが伝わってくる。初夏に実をつける「びわ」、なんともやさしい詞とメロディー。夏休みは「海は呼んでる」、海水浴場での元気な様子が目に浮かぶ。「ぶらんこぶらんこ」には特に季節感はないが、公園でぶらんこを独り占めして夢中で遊んでいる子どもの気持ちがよく表れている。「秋のにおい」は、窓の外の匂いから秋の訪れを知る車椅子の少女の歌。「月夜」では、コスモスとコオロギと月で秋をいっぱい感じている。11月の「七五三」は、真っ青な空がまぶしくて、よそいきの顔をしてしまう。冬は「やきいものうた」、ほかほかの焼き芋で、春への期待を感じる。「空とぶ手紙」は、私の願いを乗せて大空へ消えていく、組曲の締めくくり。「秋のにおい」だけが無伴奏。


磯部 俶 男声合唱組曲 『七つの子供の歌』  ピアノ伴奏

   20ページ  定価650円  2003.11.10.  発行  2015.08  7刷  

1 ヘリコプター       詞 宮沢章二
2 いちじく(試聴)     詞 小林純一
3 とっきゅう こだま       詞 宮沢章二
4 うしがないた       詞 加藤省吾
5 大ずもう(試聴)     詞 小林純一・磯部 俶
6 のぼろう のぼろう       詞 鶴見正夫
7 おさるのやきゅう(試聴) 詞 まど・みちお

 昭和35年の東海メールの委嘱作品『新しい子供の歌』(「いちじく」など3曲を男声合唱に編曲したもの)に、新しく「大ずもう」など4曲を追加して編曲し、7曲でまとめた組曲。大空からのビラまきを歌った「ヘリコプター」、夕暮れ時の潮来ののどかな情景を詠んだ「いちじく」、特急列車(在来線)のスピードに感激した「とっきゅうこだま」、牧場での牛の親子ののんびりとした風景を表した「うしがないた」、活気あふれる国技館での「大ずもう」、遊園地で遊ぶ子どもたちの様子を歌った「のぼろうのぼろう」、りんごのボールで野球をしている、絵本のような愉快な「おさるのやきゅう」と、詞の内容もバラエティーに富んでいる。すべてピアノ伴奏付き。


磯部 俶 男声合唱組曲 『なんなん ななつの』  無伴奏          

   16ページ  定価500円  2004.02.01.  発行  2015.08  6刷  

1 もうすぐ春          詩 宮沢章二
2 なんなん ななつの(試聴)     〃
3 夏みかん(試聴)       〃
4 生まれたばかりの       〃
5 きつねの嫁入り(試聴)    〃

 宮沢章二のバラエティーに富んだ5編の詩に作曲した、無伴奏男声4部合唱組曲。土蔵の白壁に映った梅の花の影をお月さんの映画と見た、叙情的な「もうすぐ春」、ナの音の言葉遊びの「なんなんななつの」、夏みかんの肌をニキビ面の若者の顔や年増女のふくれっ面に例える、ユーモラスな「夏みかん」、生まれたばかりの動物の子どもたちのとまどいを温かい気持ちで歌った「生まれたばかりの」、不気味なそして幻想的な狐火を、賑やかな婚礼の行列に見立てた「きつねの嫁入り」の5曲。


磯部 俶 男声合唱組曲 『岬のうた』  無伴奏 
                        

   16ページ 定価500円 2004.02.02. 発行 2008.02.29. 2刷 

1 ひとり旅(試聴)   詩 西岡光秋
2 岬はいつも        〃
3 あの日のこだま      〃
4 叫ぶ灯台         〃

 西岡光秋の詩による無伴奏男声4部合唱組曲。水平線の彼方へ心を馳せるひとりぼっちの岬の孤独を慰める「ひとり旅」、烈しさとあたたかさを持つ風と黙って向き合っている、岬の凛々しさを讃えた「岬はいつも」、希望と夢を海に向かって歌った遠い日のこだまが、今、帰ってくる、と歌う「あの日のこだま」、岬にひとり突っ立って光の刃を振りかざす怒れる灯台を、慰める優しい岬よ、と呼びかける「叫ぶ灯台」の4曲。

磯部 俶 男声合唱組曲 『岬のうた』ピアノ伴奏付き

4曲 28ページ 定価900円 2014.8.発行 2017.3.2刷

 

磯部 俶 男声合唱組曲 『北への回帰』  ピアノ伴奏

                 ――1971年――

   48ページ 定価1,600円  2004.03.01.  発行  2015.08.4刷  

1 磁 石(序章)  詞 小林純一
2 真昼幻想       〃
3 北限の花       〃
4 白南風のうた(試聴) 〃
5 憤怒の竜(試聴)   〃
6 春への期待      〃

 「傍題に1971年と附記したのは、これを作る動機に“沖縄復帰前夜”という歴史的な命題があったからです」と作詞の小林純一氏が語っているように、沖縄復帰をめぐる複雑な社会の動向を意識の下に横たえた大作。これから始まろうとするものへの不安と期待を表す「磁石―序章」、指宿の海に流れる黒潮の静けさと烈しさを歌い上げる「真昼幻想」、季節は春から始まるものと軽やかに歌う「北限の花」、詩人の雅の感じそのままの美しい「白南風のうた」、一転して台風の巨大な怒りを表現する「憤怒の竜」、そして組曲の終結となる「春への期待」。1972年にキングレコードのために作曲した混声合唱組曲を、1995年に男声合唱にしたもの。後に少し手を加えて現在の形に。ピアノ伴奏付き。


磯部 俶 男声合唱組曲 朗読と男声合唱のための 『きけ わだつみのこえ』 無伴奏
                ――『日本戦没学生の手記』抜萃――

   20ページ  定価650円  2004.3.発行 2008.02.29.3刷  

1 序  唱 
2 ふるさとの野いばら   短歌  生駒 隆
3 泥  濘        詩   田辺利宏
4 夜の春雷           〃
5 ふるさとの野いばら   短歌  生駒 隆
6 終  唱 

 副題の『日本戦没学生の手記』抜萃―で分かるように、戦後の反戦平和運動の精神的源泉となった日本戦没学生記念会(わだつみ会)編の『きけ わだつみのこえ』―日本戦没学生の手記―がテキスト。1950年に、東京詩朗読研究会の依頼で作曲した組曲で、フルートと男声合唱のボカリーズをバックに詩の朗読、という構成。初演の時はこの形で演奏されたが、その後の第1回磯部俶作品発表会(昭和27年4月)での再演の際には、「序章」と「夜の春雷」「泥濘」しか演奏されていない。
残っている楽譜はコーラスパートだけの楽譜で、今回の出版に際して、フルート独奏の曲(3曲あったと考えられる)とフルートに男声合唱(ボカリーズ)が絡んだ曲(1曲)を外さざるを得なかった。元の楽譜には、朗読される「詩」は記載されていないが、演奏の便を考えて、楽譜の対向ページに詩を載せた。そのために、楽譜の繰り返しなどの記譜法を変えたところがある。
第2刷では、「終章」(「序章」と同じもの)を加え、「ふるさとの野いばら」を2回演奏する形にするなど、元の構成になるべく近づける工夫をした。
再演の際に演奏されなかった「ふるさとの野いばら」は、後の合唱曲「ふるさと」(室生犀星 詩、曲集『ふるさと』に収録)の原型になった曲で、「美しきためいき」(曲集『松の花』に収録)の挿入歌としても使われている。


磯部 俶 男声合唱組曲
     『星野富弘の詩による六つの男声合唱曲』  無伴奏

   20ページ  650円  2008.03.15.  発行  

1 はなしょうぶ
2 さつき
3 たんぽぽ
4 れんぎょう
5 なずな
6 ねこじゃらし

 不慮の事故により手足の自由を奪われたが、口にくわえた筆で花の絵を描き、それに詩を添えて明るく強く生きている星野富弘の、詩画集『風の旅』(立風書房)から選んだ、6編の詩に作曲したもの。
どぶ水を吸っているのに、きれいな花を咲かせる花菖蒲を見て、自分を反省する「はなしょうぶ」。同じ障害者から、サツキの花を指の間にはさんでもらって励まされたのを感謝した「さつき」。風に吹かれて空を飛んでゆくタンポポを見て、自分も余分なものを捨てれば、空を飛べるような気がしたと、希望を込めた「たんぽぽ」。自分は傷を持っているが、その傷のところから、あなたの優しさがしみてくると感じている「れんぎょう」。風に揺れるペンペングサを見ていて、自分の腕が動いたら、母の肩をたたきたいと、母を想う「なずな」。白い運動靴を買ってもらって、嬉しそうに原っぱを走り回っている、少年の頃の自分を思い出している「ねこじゃらし」の6曲。珍しく、凝った和音を使っている。1991年の作。


磯部 俶 男声合唱組曲 『パウラ』   ピアノ伴奏

   40ページ  1,300円  2008.03.15.  発行  2015.9.改訂4刷

1 思い出のリュウデスハイム       Slow Waltz
2 ひとりぼっちのベルリン     Rumba
3 乾杯、ミュンヘン        Jitterbug
  パパゲーノの詠唱の音楽(モーツァルト)
4 ザルツブルクの幻想         Tango
5 花ひらくウィーン          Waltz  

 リュウデスハイムで出会って、別れて、ウィーンで再会するまでの、パウラとの淡い恋物語を、それぞれ異なったダンスリズムに乗せた、5曲から成る組曲。「思い出のリュウデスハイム」は、ライン川のほとりのリュウデスハイムで、美しい娘パウラと出会った青年が、ひと晩踊り明かして、翌朝別れるまでの、スローワルツ。「ひとりぼっちのベルリン」は、華やかな文化の町ベルリンへ旅をした青年がパウラを想う、ルンバ。「乾杯、ミュンヘン」は、ビールの町ミュンヘンで、ふと立ち寄ったビアホールで、見知らぬ青年たちに励まされる、ジルバ。「ザルツブルクの幻想」は、モーツアルトの生まれた町ザルツブルクで、オペラ『魔笛』の舞台に入り込んだ幻想を見る、ルンバ。そして最後の「花ひらくウィーン」で、オペラ劇場の舞台で群舞を踊っているパウラを見つけて……結ばれる、ワルツ。
 オリジナルは男声だが、女声版も出版され(音楽之友社 1992)、のちに混声版も出版された。


中田喜直/磯部 俶 男声合唱組曲 『おかあさんのばか』    ピアノ伴奏

   48ページ  1,600円  2008.03.15.  発行  

 1 開始の音楽 ※          8 バイオリン ※ 
 2 語りの音楽            9 雨のふる日 ※ 
 3 じんちょうげ          10 知能テスト 
 4 すきやき ※          11 七 夕 ※ 
 5 おかあさんのばか        12 シーツ 
 6 おにいちゃんの成績       13 おくり火 
 7 白いカーネーションはいや ※  14 教会の神様 ※     (注:※は中田喜直 曲)

 ダークダックスの企画で生まれたこの組曲は、突然のプールの事故で母親を亡くした小学生、古田 幸ちゃんの詩(講談社から出版された同名の詩集から選んだ13編)に、中田喜直/磯部俶 の両氏に作曲を依頼してできた。はじめは小管弦楽を伴う男声四重唱曲として作曲されたが、すぐ、ピアノ伴奏による男声4部合唱曲として書き改められ、出版された(音楽之友社 1965)。
 場内マイクによる「解説」で始まり、「開始の音楽」、幸ちゃんの「ちかいのことば」の後、「語りの音楽」が始まる。お母さんを亡くした悲しさ、お母さんのいない寂しさを歌った「じんちょうげ」「おかあさんのばか」「白いカーネーションはいや」「雨のふる日」「七夕」「おくり火」「教会の神様」の間に、それでも楽しかった頃を思い出して一生懸命生きている姿を歌った「すきやき」「おにいちゃんの成績」「バイオリン」「知能テスト」「シーツ」が、バランスよくはさみこまれており、途中で、「お父さんの語り」が入る。


磯部 俶 男声合唱組曲 『優しい愛のうた』  ピアノ伴奏

   32ページ  1,000円  2010.04.10  発行  2015.8.2刷

 1 前奏曲/おやすみなさい      詩 小林純一  編曲 須賀敬一 
 2 おにいちゃんの成績           詩 古田 幸  
 3 さ か な               詩 たきぐち よしお  
 4 どうぶつえん              詩 ほりかわ やえこ  
 5 終曲/「片耳の大鹿」よ        詩 高嶺織江  編曲 須賀敬一 

 合唱団ユーフォニック・コーラスの創立40周年記念に委嘱されて作曲した組曲で、初演時には、第3曲と第4曲の間に「星くずやの唄」(狩野敏也 詩)が入っていて、6曲の組曲だった。椋鳩十の動物物語『片耳の大鹿』を読んで感動した6年生の高嶺織江ちゃんの、迫力に満ちた長編の詩を終曲にしている(207小節に及ぶ)。初演後すぐに女声合唱にも編曲されたが、後に、女声合唱組曲として音楽之友社から出版する際に、この「星くずやの唄」を外して、5曲の組曲にした。組曲は、混声合唱、女声合唱、男声合唱から成っており、「さかな」は男声合唱、「どうぶつえん」は男声合唱+女声重唱。男声合唱組曲に編曲する際に、少女の願いを歌う第2曲「おほしさまにおねがい」は男声合唱に不向きと考え、ご遺族の諒解を得て「おにいちゃんの成績」(『おかあさんのばか』所収)に差し替えた。


磯部 俶 男声合唱曲集 『磯部俶 こどもの世界』  ピアノ伴奏
   
36ページ  定価1,200円   2002.02.27.  発行  2017.05.7刷  

 1 おすもうくまちゃん  詞 佐藤義美 
 2 おさるのやきゅう   詞 まど・みちお
 3 つりかわさん     詞 まど・みちお
 4 一年生くん弟くん   詞 小林純一
 5 び わ        詞 まど・みちお
 6 いちじく       詞 小林純一
 7 チャンバラ      詞 阪田寛夫 
 8 大ずもう       詞 小林純一・磯部 俶
 9 空とぶ手紙      詞 鶴岡千代子

 平成14年に行われた、「大田子ども劇場音楽フェスティバル いそべとし記念男声合唱団演奏会」のためにまとめた曲集。フレーベル館の「キンダーブック」や「ろばの会」などのために書いた「新しい子供の歌」を男声合唱に編曲したものから、9曲を選んで構成した。
 「おすもうくまちゃん」と「つりかわさん」は、磯部さんの「子どもの歌」の中でも最もよく知られたもの。「おさるのやきゅう」は、リンゴのボールで野球をしているおサルさんの、絵本の世界。「一年生くん弟くん」からは、新入生を迎える小学校のお兄ちゃんたちの、先輩ぶった気持ちが伝わってくる。「びわ」は、初夏に実をつけるビワを歌った、なんとも優しい詞とメロディー。「いちじく」では、夕暮れ時の潮来の、のどかな水郷の風景が浮かんでくる。「チャンバラ」は、子供の頃よくやったチャンバラごっこを歌った、懐かしく愉快な、それでいて何となくもの悲しい曲。リズミックな「大ずもう」からは、活気溢れる国技館の華やかな様子が伝わってくる。「空とぶ手紙」は、色とりどりの風船に私の願いを載せて飛ばそう、と歌う。


磯部 俶 男声合唱曲集 『犀 川』  ピアノ伴奏

   36ページ  1,200円  2006.11.01.  発行  2015.08. 改訂11刷 

1 犀  川  詩  室生犀星  編曲 須賀敬一  
2 林のなか  詩  高田敏子  編曲 須賀敬一  
3 時 無 草    詩  室生犀星  編曲 須賀敬一  
4 木 せ い    詩  北原白秋  編曲 須賀敬一  
5 貝  殻  詩  三好達治  編曲 須賀敬一  
6 松 の 花    詩  大木惇夫  編曲 須賀敬一  

 磯部先生が亡くなった後、須賀敬一氏によって男声合唱に編曲された、女声合唱の名曲を中心にまとめた曲集。「時無草」「犀川」は、ごく初期の昭和26~27(1951~1952)年頃に、本格的なオリジナル女声合唱曲として、室生犀星の詩集『叙情小曲集』の中の詩に作曲された、6/8拍子の軽快な曲。最もよく歌われている女声合唱曲のひとつ。「木せい」は、磯部先生が早大2年生の時(1940年)に作曲した、磯部先生の処女作品で、当時としては珍しい5/4拍子の、前奏を入れて16小節の小品。「貝殻」は、砂浜に打ち上げられた小さな貝殻に寄せる幻想の断片、「林のなか」は、女声合唱組曲「噴水のある風景」の中の一曲で、秋に寄せる高田敏子の叙情、いずれも昭和39(1964)年頃の作品。これに、四家文子の愛した「松の花」を加えて、「磯部俶 叙情の世界」の曲集とした。


磯部 俶 男声合唱曲集
  『まど・みちお/いそべ・とし こどもの世界』  ピアノ伴奏

   
32ページ  1,000円  2009.03.05.   発行  2015.08.  4刷  

  1 び わ         編曲 須賀敬一

  2 つりかわさん      編曲 須賀敬一
  3 り ん ご  
  4 おさるのやきゅう 
  5 さくらのはなさん 
  6 たなをつくりましょう  編曲 須賀敬一
  7 いねかり        編曲 玉田元康
  8 やきいものうた 
  9 ハンカチ        編曲 須賀敬一
 10 ヤマアラシ 

 まど・みちお作詞/磯部俶作曲の「こどもの歌」がたくさんある。幼児向けの平易な短いものがほとんどだが、男声合唱に編曲されたものがいくつかあって、まど・みちお生誕100歳を迎える2009年のいそべ男声35周年記念演奏会用に、その、まど・みちお/磯部俶コンビの曲を一つにまとめたのがこの曲集。
「びわ」は組曲『こどもの四季』曲集『磯部俶 こどもの世界』に、「つりかわさん」は曲集『磯部俶 こどもの世界』『チャンバラ』に、「おさるのやきゅう」は組曲『七つの子供の歌』曲集『磯部俶 こどもの世界』に、「さくらのはなさん」は組曲『こどもの四季』に、「いねかり」は曲集『チャンバラ』に、「やきいものうた」は組曲『こどもの四季』に、「ヤマアラシ」は曲集『ヤマアラシ』に入っている。この曲集のために新たに須賀敬一氏が編曲したのが、次の3曲。赤くて丸いりんごを見た子どもの優しい気持ちを歌った「りんご」。日曜大工の棚作りを、そこに並ぶ瓶や缶を疑人化して楽しい仕事にした「たなをつくりましょう」は、「NHKみんなのうた」で放送もされた。身近なハンカチを、チョウチヨ、カモメ、コリスに見立てた、ロマンチックな「ハンカチ」は、女声合唱として作曲されたもの。

以下は、単独の曲を収録した曲集・・・


磯部 俶 男声合唱曲集 『松の花』  ピアノ伴奏

   36ページ  1,200円  2002.01.14.  発行 2015.08. 2版 5刷  

1 ゴキブリの唄      詞 狩野敏也  編曲 加藤崇子 
2 星くず屋の唄(試聴)  詞 狩野敏也  編曲 須賀敬一 
3 美しきためいき     詞 サトウハチロー  バリトンソロ付き
4 松 の 花          詞 大木惇夫  編曲 須賀敬一 
5 あのころ        詞 宮中雲子  編曲 磯部周平/須賀敬一 

 磯部先生没後、須賀敬一氏らが歌曲を男声合唱に編曲したものを中心にまとめた曲集。「のみの歌」を意識して作ったという、グロテスクな嫌われ者の悲哀を歌った「ゴキブリの唄」は、ピアニスト加藤崇子氏の編曲。しゃれたシャンソン風な「星くず屋の唄」は磯部先生自身の混声合唱編曲を経て、男声に、四家文子が持ち歌にして愛唱したという「松の花」は女声合唱版を元に、それぞれ、須賀敬一氏が男声に編曲。「あのころ」は磯部先生の遺作の一つ。メロディーだけの未完の曲に磯部周平氏がピアノ伴奏を付けて女声合唱にし、それを須賀氏が男声に編曲した。「美しきためいき」は、早大グリー後輩のオペラ歌手・岡村喬生氏の帰朝記念に作った独唱曲。その後、稲門グリーの演奏会のために、バリトン独唱に男声合唱を付けた。これは磯部先生自身による男声編曲。いずれもピアノ伴奏付き。
 初版「松の花」は、2001年の沖縄男声・いそべ男声 第6回合同演奏会を記念して、磯部先生が亡くなった後に歌曲・女声合唱などから男声に編曲されたものを集めて作られたが、今回の曲集出版に際し、内容を整理し直し、外した曲はほかの曲集に収めた。


磯部 俶 男声合唱曲集 『ふるさと』  無伴奏(一部ピアノ伴奏付き)   

   48ページ  定価1,600円  2003.04.06.  発行  2015.08.  10刷  

 1 ふるさと(試聴)     詩 室生犀星  
 2 草の葉の祈り    詩 三木露風  アルトソロ付き 
 3 ね ず み        詩 与謝野晶子  
 4 乳 母 車(試聴)    詩 三好達治  
 5 幼  年      詩 神保光太郎  
 6 郷  愁      詩 丸山 薫  ピアノ伴奏付き 
  室生犀星の詩による三つの男声合唱曲 
 7 枇杷の花      詩 室生犀星  編曲 須賀敬一 
 8 麻の実をくだく山雀     〃      〃 
 9 子 守 唄         〃      〃 
10 松 の 花(試聴)    詩 大木惇夫  編曲 須賀敬一  ピアノ伴奏付き

 室生犀星、神保光太郎など、文学者・詩人の作品に作曲したものばかりを集めた曲集で、磯部さんの初期のオリジナル無伴奏男声4部合唱曲が多い。「ふるさと」は、室生犀星の有名な詩「ふるさとは、遠きにありて想うもの……」で、磯部さん没後の2000年に全日本合唱コンクールの課題曲の一つになった。
「草の葉の祈り」は三木露風の象徴詩。アルトソロと男声合唱がよく調和している。「ねずみ」は、与謝野晶子の、屋根裏に棲むネズミとのほのぼのとした共同生活を描いた詩によるもの。「乳母車」は、若き日の三好達治の、母親への想いと自分の行く道への期待と不安を、テノールが切々と歌い、下3声がリズムをきざむ。「幼年」は、神保光太郎が幼い日の思い出を重い叙情で描いたもの。1989年の合唱コンクール選択曲。「郷愁」は丸山 薫の詩。1965年度のNHK学校音楽コンクールの高校の部課題曲。「室生犀星の詩による三つの無伴奏男声合唱曲」(「枇杷の花」「麻の実をくだく山雀」「子守唄」)は、金沢市中央公民館合唱団からの委嘱作品の混声合唱で、磯部先生の没後、須賀敬一氏が男声に編曲した。「松の花」の大木惇夫は、再び帰らぬ多感な少年の日々をしみじみと懐かしんでいる。原曲は歌曲。この女声合唱版を基に、須賀氏が男声に編曲した。「郷愁」と「松の花」だけはピアノ伴奏付き。


磯部 俶 男声合唱曲集 『ヤマアラシ』  ピアノ伴奏 

   36ページ  定価1,200円  2003.07.27.  発行  2015.08.8刷  (※9刷から40ページ 定価1.300円)

1 少年が来てハトが来て  詞 南雲純雄
2 ヤマアラシ(試聴)   詞 まど・みちお
3 お 祈 り          詞 山下千江
4 お月さまの子守うた   詞 鶴岡千代子
5 あじさい        詞 深町文雄
6 心 の 薬          詞 山村美和

 「ろばの会」のための子どもの歌を男声合唱に編曲したものを中心にまとめた曲集。それぞれ元の曲は―「少年が来てハトが来て」は、ろばの会20周年記念の公募作品の詩による2部合唱曲。「ヤマアラシ」は、「ヤマアラシはもと、海のウミアラシだった」という奇想天外な詩による2部合唱曲。「お月さまの子守うた」は、詩人の鶴岡千代子氏の病気全快祝いに作曲して贈ったという、ゆったりとした3拍子の子守歌。「あじさい」と「心の薬」は、ボニージャックスの『車椅子のおしゃべり』というアルバムのために作ったもので、明るく生きる身体障害者の気持ちを歌っている。以上いずれも、ろばの会のために作曲された、あるいは、ろばの会の演奏会で発表されたもの。「お祈り」だけは、波の会の公演で発表されたもので、子どもの正直な気持ちを描いたユーモラスな詩による3重唱曲。すべてピアノ伴奏付き。


磯部 俶 男声合唱曲集 『歌の仲間』  無伴奏(一部ピアノ伴奏)         

   24ページ  定価800円  2003.11.10.  発行  2012.8. 8刷  

1 歌の仲間(試聴)     詞 磯部 俶 
2 若人の歌         詞 西條八十 
3 遙かな友に(試聴)    詞 磯部 俶 
4 遠いわらべうた(試聴)  詞 渡部千津子 
5 メンソーレ沖縄(試聴)  詞 いそべ かず  ピアノ伴奏付き
6 別れのとき        詞 磯部 俶  ピアノ伴奏付き
7 君に捧げるうた      詞 磯部 俶 

 文字どおり仲間たちの歌、7曲。2曲を除いて無伴奏。「歌の仲間」は、いそべ男声のクラブソングとして作曲されたが、歌詞を一部変えて、誰でも歌えるものにした。「若人の歌」は、東京六大学合唱連盟第3回合同演奏会のための作品―青春讃歌。「遙かな友に」は早大グリーの合宿で生まれた合唱の名曲。ピアノ伴奏付きで女声・混声でも広く歌われているが、無伴奏男声4部がオリジナル。「遠いわらべうた」は、稲門グリークラブのために作曲したもの。幼い日への郷愁と、わらべうたのメロディーを、巧みな転調によって綴っている。「メンソーレ沖縄」は、軽快なビギンのリズムの中に、沖縄の方言と音階が顔を出す。「別れのとき」は、パーティーのお開きなどで気軽に歌える曲。「君に捧げる歌」は、東海メールクワィアーの元会長、故・宮崎正孝氏に捧げた追悼歌だが、歌の仲間の追悼に歌える。


磯部 俶 男声合唱曲集 『鬼やんま』  ピアノ伴奏

   36ページ  定価1,200円  2003.11.10.   発行  2015.08. 6刷  

1 藤棚の下にわたしは眠る  詞 サトウハチロー  
2 さざんかの手紙      詞 宮田滋子 
3 横浜はじめて物語     詞 大石規子  編曲 磯部周平
4 かえしておくれ青空を   詞 名村 宏  編曲 須賀敬一
5 雪            詞 大和ミエ子  編曲 須賀敬一
6 鬼やんま(試聴)     詞 中村千栄子  編曲 須賀敬一

 女声合唱などからの男声編曲を集めた曲集。ピアノ伴奏付き。「藤棚の下にわたしは眠る」は、女声合唱組曲「思い出によせる三章」から。「さざんかの手紙」「横浜はじめて物語」は、歌曲から女声合唱を経て男声に。「横浜……」は磯部さん没後、磯部周平氏が男声に編曲したもの。「かえしておくれ青空を」と「雪」は、混声合唱組曲「名もない花びら」から。女声合唱組曲「小さな世界のなかに」からの「鬼やんま」は、トンボ採りに夢中な親子のほのぼのとした情景を歌った小品。この3曲は須賀敬一氏の編曲(「雪」はカノンで、コーダを男声4部に改編)。


磯部 俶 男声合唱曲集 『チャンバラ』  ピアノ伴奏 

   16ページ  定価500円  2004.02.01.  発行  2008.03.15.  4刷  

1 つりかわさん      詞 まど・みちお  編曲 須賀敬一
2 おすもう くまちゃん  詞 佐藤義美  編曲 ボニージャックス
3 チャンバラ(試聴)   詞 阪田寛夫  編曲 須賀敬一
4 丘のはたけ       詞 岡田泰三  編曲 磯部周平
5 いねかり(試聴)    詞 まど・みちお  編曲 玉田元康

 子どもの世界を歌った男声合唱編曲もののうち、磯部さん本人以外の編曲になるものばかりを集めた曲集。「つりかわさん」「おすもう くまちゃん」は、磯部さんの子どもの歌の中でも最もよく知られているもの。「チャンバラ」は、子どもの頃だれでもやった覚えのあるチャンバラごっこを歌った、懐かしく愉快な、それでいてなんとなくもの悲しい曲。「丘のはたけ」は、磯部さん自身が「小学生の頃『赤い鳥』をよんで作曲したメロディーによる」と記している歌曲を、磯部さんの没後、磯部周平氏が男声4部に編曲した。「いねかり」は、夕焼けの晩秋の田圃での、優しさあふれる親子の短い会話を、たった7小節のメロディーでまとめた佳品。玉田元康氏の編曲。


磯部 俶 男声合唱カノン曲集 『ゆりかごのうた』  ピアノ伴奏

   32ページ  1,000円  2006.12.01.  発行  2008.02.29.  2刷 

1 ゆりかごのうた(3声)            詞  松原ふゆ子  (コーダ)  須賀敬一 
2 村祭り(4声)              詞  磯部 俶    
3 雪(3声)                詞  大和ミエ子  (コーダ)  須賀敬一 
4 ペンギン(3声)             詞  柴野 民三   
5 魔女(3声)               詞  いそべかず  (コーダ)  須賀敬一 
6 道志川合唱祭の歌(2声)         詞  いそべかず   編曲  須賀敬一 
付録 いそべとしさんに捧げるカノン(4声)  詞  小山章三   作曲  小山章三 

 磯部先生のカノンを集めた曲集。ごく初期の昭和21年に作曲された「ゆりかごのうた」は、揺れるような女声の長めの3声のカノン。「村祭り」は軽快な男声の4声のカノン。1969年作曲の「雪」は、1つの音符に10~13音もの言葉を付けた、実験的な混声合唱カノン。「ペンギン」は、児童のための音楽入門『チュウちゃんが動物園へいったお話』(キングレコードLP)に入っている、かわいい児童合唱のカノン。「魔女」は、組曲『小さな人魚姫のものがたり』の第4曲で、ナレーションの付いた女声合唱カノン。毎年9月、神奈川県津久井町の道志川畔で行われている「磯部俶記念『遙かな友に』道志川合唱祭」で全員合唱で歌われるのが「道志川合唱祭の歌」。曲の前半は混声3部、後半が2声のカノンになっている。この曲集のために、須賀敬一氏が、「道志川合唱祭の歌」の前半を男声4部に編曲し、「ゆりかごのうた」「魔女」「道志川合唱祭の歌」のコーダを男声4部に改編した。このカノン曲集をまとめるに当たり、曲集『鬼やんま』から「雪」を加えた。
付録に付けた「いそべとしさんに捧げるカノン」は、小山章三さんが「い・そ・べ・と・し」の5音を使って作曲し、磯部先生に、年賀状とともに贈ったカノン。その年の、いそべ男声創立5周年記念演奏会のオープニングで紹介された(1979.5.27. 早稲田大学大隈会館)。


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